人生の幸運といいますか、私は生後2ヶ月から父のお仕事の関係で数十カ国周り、社会人になってから世界一周の船で働いたり、いまは世界中の日本との強い繋がりを持つ人やコミュニティーを繋ぐ仕事をしています。

私が今住んでいるチリから日本までの交通時間を合計すると約30時間かかります。そんな長旅をどうやってすればもっと楽しく快適にできるか、どうすればスマートに目的地までつけるかというのが毎回の僕の課題(楽しみ)です。

そこで自分の経験や先輩トラベラーから学んだコツを紹介したいと思います。(あまり人に教えないでね。笑)

1. スーツケースの中身と外側の写真を撮る

suitcase
まず私が毎回出発するときにするのが荷造りした手荷物とスーツケースの写真撮りです。長く旅していると必ず起こるのが荷物の紛失です。その荷物を空港会社に早く見つけてもらういい手段が写真を見せることです。どんな荷物なのかも分かるし、万が一壊されたりしたら、保証を写真で検証してくれます。

2. チェックイン時に席を交渉する


チリの飛行場で何回も同じ人に受付をしてもらっていた航空会社スタッフに冗談で「かわいい子の隣に座らせてください」と言ったところ、ファッション雑誌のモデルさんの隣に座ったこどがあります。さすがにその時は幸運の神様のお恵みだと思っていたのですが、その時に限らず7割ぐらいはそういうわがままを聞いてくれます。私はいまはもう結婚しているのでそのようなことは言いませんが、こういうことを言うようになりました。
「隣の席が空いている席があればお願いします」➡横寝できる
「痩せている人の隣をお願いします」➡窮屈でなくなる
「通路側をお願いします」➡トイレに行きやすくなる

3. 下着は手荷物に入れる


このように被って持ち運ぶことも出来ますが、僕は遠慮します。
これも荷物の遅れや紛失と同じですが、一度スーツケースが無くなったため1週間をパンツ2枚で過ごしたことがあります。その臭い経験を2度と起こさないためにもいつも下着はすべて手荷物に入れています。

靴下はドライヤーで乾かす(大野さん)


これは旅のプロとも言える日本財団国際協力グループの大野さんのブログから教わりました。長旅だと靴下の数がどうしても少なくなります。そのときのこの乾かしテクはかなり勉強になりました。

4. チェックインのお姉さん、お兄さんと仲良くする

checkinfriend
僕はチェックインのお兄さんやお姉さんは飛行機の旅のキーパーソンだと思っています。2でも話した通り、快適な席の確保もしてくれるし、実はすごいことが2回ほどありました。アルゼンチンの荷物チェックインの兄さんにアルゼンチンの楽しさや僕に起きた大惨事等を笑い事にしながら話していたら、僕の席をエコノミーからファーストクラスに替えてくれたのです。理由を聞いたら「今日は悲しいこといっぱいだったけど君の大惨事には及ばないね、チリまで快適に過ごしな」と言われました。
逆に言えば、人生一期一会、ひとつひとつの出会いを大事に楽しくするといいことも付き物だと言いたいのです。

5. 空港には思いっきり早く行く(6時間前とか)


私が子供のころ、父と母が飛行スケジュールや出発時間を計画しながら飛行場に向かっていましたが、いっつもギリギリに出て、ターミナル内を猛ダッシュしなければいけないことが多々ありました。「大人になったらこれは変えるぞ!」と12歳のときに決心しました。そして思ったのです、2時間前に着いてもとなんだかんだ言って少し焦りながら手続きして飛行機の中まで行きますよね?それよりも6時間〜8時間早めにチェックインしたらどうでしょう。空港内のカフェや広場で無料ネット接続を使って仕事をしたり読書したりして飛行機に乗るととても快適に時間を使れますし、余裕があってか友達が出来たりもします。

6. 旅のデジタルスケジュールをデザイン、管理してくれるTripitアプリ


一回の出張で訪問する場所が多いと、そのスケジュリングが大変だと思いませんか。おっちょこちょいの私はすぐにEチケットを無くすし、時差の時間を忘れたりと問題多発です。そんな僕にとって神旅アプリなのがこのTripitです。複数のテキスト版Eチケットをこの設定メールに送るだけで綺麗に管理してくれるし、目的に沿った必要な空港情報、旅情報を表示してくれます。英語版のみなので、英語に抵抗ある方はこちらのTripDeck(iPhoneaアプリ)をおすすめします。

7. ソーシャルネットワーク力をKloutで表示して空港のVIPラウンジを使う

cathay
みなさん、Kloutってご存知ですか?それは自分のネットでの存在感・影響力を数値化してくれるサービスです。最初はこんな自己満足なサービスはなんの役にもたたないと思っていましたが、実はすこしずつその数値が海外のサービス産業で注目を集めています。口コミを大事にする企業ほどKloutの数値が高いお客さんに気を張っています。例えばTwitterで10万フォロワーの人が「この航空会社には2度と乗らない」なんて言ったら、ネット時代の今日は大きなダメージになります。なのでマイレージがすごくなくてもソーシャルネットワークでそこそこ活躍していればVIPな扱いまでされるようになりました。例えばサンフランシスコ空港でCathay航空にKlout iPhoneアプリで自分のKlout数値を見せると、Klout数40以上あると彼らの航空券を持っていなくてもVIPラウンジに入れちゃうんです。そういうサービスがどんどん増えています。今後のKlout優待サービス(Perks)はここで発表されます。http://klout.com/#/perks

8. 貴重品はセキュリティボックスではなく、重いスーツケースの中にロックしておく


僕は南米出張が多く、セキュリティ面が行き届いていないホテルに泊まる場合が多いです。荷物には一眼レフやパソコンなども持って行きますがときどきどうしてもホテルにおいて行かなければならない時もあります。そういう時はセキュリティボックスに入れるのではなく、スーツケースに入れます。スペースもたっぷりあるし、まさかそこに入れてるとは思われません。もちろんスーツケースはロックするし、スーツケース自体持ってかれないよう自転車チェーンみたいなものも使います。

9. デジタル器具のチャージャーはホテルの落とし物ボックスから借りる


携帯、パソコン、カメラの充電器を忘れたり紛失したりするときにすることは、ずばりホテルの落とし物箱から借ります。どのホテルでも実はその落とし物箱が充電器でパンパンになっています。ホテル側として持って行って欲しいぐらいいっぱいですので大抵の場合自分のデジタル器具に合う充電器が見つかります。

10. 圧縮袋最高!


重宝しています。トラベラーにとってスーツケースのスペースの確保ほど大事なものはありません。ソニー社長ではないですが、スーツケースも商品と同じで空気を売って(持って行って)は行けません!笑

11. クイックドライ下着をシャワー洗濯

quickdry
長旅になると自分の服を洗濯する機会が増えます。ホテルの洗濯サービスは高すぎます!ですが、早く乾く下着があると尚更いいです。急いでいたときの濡れたパンツと靴下のあの感触は忘れられませんので、出張のときはクイックドライパンツを使っています。ここのやつを買いました.http://www.packinglight.net/Travel-Underwear/Quick-Dry/1311/search

12. 水やサプリメントで体を守る


時差ぼけ、水不足、腰の痛み、頭痛などの体のダメージが長旅に付き物です。そういった症状を回避するため機内では様々なものを食べ、飲んだんですけどやっぱり水が一番いいですね。その他、ポカリスエットやそれに似たエネルギードリンク(飛行機の中は意外と乾燥していてすぐ体が水不足になります)を飲んだり、食べる酸素カプセル(酸素を食べる・飲むと体がとってもすっきりします)特に鉱山地帯にあるボリビアなどに行く時は飲んでいます。
以上がです。
まだまだたくさんあると思います。みなさんの旅のコツ、工夫はどんなのですか?ぜひお聞かせください。このリストを増やして行きたいですし今後も試してみたいです。次は親子版トラベラー術を書こうかな。
 
 

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Chileno-Japonés trabajando siempre en acercar más Japón a Latinoamérica y viceversa. 南米と日本を繋ぐ仕事をしています。