8年前にコロンビアで一度会ったきりずっとやり取りしていたスイスと日本人のハーフの友達が日本人のお母さんと東京に来た。実は去年も日本に来ていたけど「放射能が危ない」と言って東京だけ回避していた。
昨日は高円寺の阿波踊りを一緒に観に行く。すると「雨が降ったら放射能が怖いから直ぐに逃げるわ」とお母さん。その後、居酒屋に行っても「太平洋のお魚は食べない」「このお野菜は大丈夫?」「東北のお酒は飲めるの?」と声を荒げず落ち着いて聞いてきた。
スイスをはじめヨーロッパの各国では連日、福島第一原発から漏れ続けている放射能汚染のニュースが流れています。それは参院選後に隠していたかのように一気に日本の報道機関が放送し始めるもっと前からです。3.11からずっとです。
僕は長崎生まれで放射能に敏感で、プロジェクトも立ち上げていたのでデータを挙げて会話を続けていました。すると一緒に卓を囲んだお客さん達も参加。普段は話さないけど、心内では心配していた人ばかりで皆さん想いを語っていました。「本当に東京は安全なのか?」「福島やその周辺の野菜は食べないようにしている。ちゃんと検査しているのか信用できない」etc
日本人同士だと言い合いになったり、そんなこと言っても仕事があるからと話を辞めてしまうのに、一人海外の人が入るだけでこんなにも変わるのかと目を見張りました。
本当は皆心配に思っている。でも表に出す機会がない。
阿波踊りも手伝い、お酒も入り、どんどん出る本音。そのお話はまたします。今日伝えたいのは、スイスに40年以上住む日本人お母さんからのメッセージ
「経済よりも大事なものがある。それは命でしょ?命がなかったら何もできない。戦時中と同じように子供達だけでも疎開させるべきよ。日本の将来を担う子供達まで被曝させてしまったら、それこそ本当に日本が潰れてしまう。もっと気付いている人が動かないと。スイスにはいつでも来て下さい」
東京で放射能の話をすると「仕事があるから」「家はどうするの?」で思考停止してしまいます。ほとんどの基準は子供目線でできていません。子供達だけでも疎開させるプロジェクト。1カ月放射能汚染が低い地域にいるだけでも内部被曝はだいぶ解消されます。ベラルーシでは今でも子供達を夏休みに逃がしたりしているそうです。
各地域ごとに連携をとって、過疎地の小学校などを利用して子供達だけでも疎開させるプロジェクト。もう既にやっているところもあるけど、もっと増やしたいです。茨城、埼玉、東京、千葉もホットスポットがあります。
長くなったんで最後に。海外在住者と話していてやっぱいいなと思ったのは、ギャグも交えながら話しながら明るく真剣に話せる開いた脳と心。睨みつけて重くなって話す人が多すぎるぞ日本は!ふざけるんじゃなくて、緩く芯は熱くで行きたいね。
- 各自治体が測定した放射線データを参考に群馬大の早川由紀夫教授がgoogle mapにプロットしたもの

各自治体が測定した放射線データを参考に群馬大の早川由紀夫教授がgoogle mapにプロットしたもの
2013年参院選挙中に福島浜通りで2週間ほどに渡って毎日体感できるほどの地震が続きました。その頃から、さらに福島第一原発が不安定に
参院選が終わるとすぐに、汚染水漏れや作業員の大半が被曝していた事実が報道されました。現在も大変不安定な状況が続いています。
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Chileno-Japonés trabajando siempre en acercar más Japón a Latinoamérica y viceversa. 南米と日本を繋ぐ仕事をしています。
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