みなさまお気づきでしょうか。世界中で様々な大きな変化が起きています。日本国内も同じような変化が起きていると思いますが気づいていない人もたくさんいます。

UFOとか、摩訶不思議な世界の変化の話をしているのではありません。実際に起きている、あるいは世界各国で人々が気付き始めている起こし始めていることや、ものの見方や生活の変化のことを言っています。
どのような変化なのか日系ブラジル人起業家の田中グスタボさんが書いた記事を翻訳し、私のコメントを入れながら紹介いたします。

1. 現在の仕事・雇用モデルを我慢できなくなっている

起業する人、仕事を休む人、仕事で燃え尽きてしまった人、仕事をしなくなった人、自殺をしてしまった人の数をみてください。大企業での仕事だともう心を満たされないのです。この問題を経営者も社員も感じているのです。
日本では我慢が美徳のような見方がありますが、日本人にとっても仕事のあり方・やり方自体とても苦しく、過労死という言葉を作らなければいけないほど残酷になっているところもあります。
就活も雇用形態も、その働き方自体も今の社会に合わなくなっています。

2. 起業モデルが変わり始めている

数年前に起業ブームが世界中で起こりました。数千人の起業家と呼ばれる人たちが自宅の倉庫や駐車場に篭ってアイディアを数億ドルビジネスに変えていきました。
スタートアップとしての目的は投資家から莫大なお金を出資してもらうことになっていました。しかし、いちど投資家やファンドから出資してしまったらどうでしょう。
気付いたらその会社か投資家の部下になってしまいます。
あなたの夢・志とは無縁で、投資されたお金がどれくらい膨らむのかしか気にしていないのです。そしていつの間にか起業家もどれくらいのリターンがあるのかを気にするようになってしまっています。そしてスタートアップが伸び始めた途端、売ってしまうのです。Exit Planと呼ばれるものですが、夢がありません。
たくさんの起業家がこの負のサイクルにかかってしまい、自分のスタートアップは崩れていきます。
新しい起業システムが必要なのです。そしてこれを実現しようとするすごい人たちが出てきています。

3. 「一人で成し遂げる」から「みんなで成し遂げる」の協働する社会への変化

個人主義から共同主義へ。一人で成し遂げても意味がないということを人は気付き始めています。
考えてみてください。
これはもともと日本では当たり前のことでしたが、戦後からどんどん個人主義へと走ってきました。7億人もいるこの惑星の人々はどうしてこんなにも孤立してしまったのでしょうか。何百万人という人が同じ都市に住んでいるにもかかわらず、なぜ皆お互いに背中を向けて生きているのでしょうか。これを考えただけで憂鬱になります。
しかしこれも少しずつ変化しています。オンラインでもオフラインでも、物や情報を共有する時代にな戻り始めました。協働する経済システムが出来上がりそうです。お互いを支えあい、共有し助け合う、より繋がりの深い社会へと変化しているのだと思います。

4. インターネットの真の正体が見えてくる時代

インターネットは本当にすごい発明で、やっとその正体にみんな気付き始めています。インターネットは世界を開かせるためのツールなのです。国境がなくなり、壁が崩れ、分裂していた地域や社会が統合し始め、協力し助け合う社会が生まれるのです。
アラブの春のようにインターネットを介して革命を起こした国だって出てきました。モロッコのように憲法改正をインターネットのプラットフォームを使用して国民全員で協働で作ってしまいました。ブラジルや南米諸国ではまだまだこのすごい道具を使いこなせていません。
インターネットを通してマスメディアや「お上」の管理下から逃れることができ始めました。政府や権力者にとって都合の良いニュースや情報だけを流すテレビ番組や少数の新聞だけが私たちの情報源で無くなったのです。今は自分が見たい、知りたい情報を好きなところから見つけることができます。自分が共感する人や情報を追うことが自由にできます。
好きなものを好きな時に探ることができる素晴らしい時代にいることにお気づきでしょうか。
インターネットがあることで、弱者が声を持つようになりました。匿名の人が名を持つようになり、世界が繋がり始め、システムが崩れ落ちるかもしれません。
もちろん、インターネットがあるからもう面と向かってコミュニケーションをとらなくなったことだってあります。それくらいこのツールは強いものなのです。

5. 行き過ぎた消費が止まる

長い間、私たちは消費モンスターになるよう操られてきました。新商品を買わなければ取り残されてしまいます。新発売の車、新バージョンのiPhone、一番良いブランド、数え切れないほどの服と靴をいっぱい。なんでもいっぱいでなければいけないような仕組みにどっぷり入ってしまいました。
しかし、このような消費主義ライフスタイルは意味がないということに人は気づき始めました。スローライフ、スローフード、ロースメリズムなどの社会運動を通して私たちが今までいかに無意味でおかしなな消費をしていたのかを気づかせてくれます。
人は物を買う時は、お金で買っていないのです。そのお金を貯めるための人生の裂いた時間で買っているのです。
車を使う人が減り、「大人買い」をする人が減り、服を交換するようになり、寄付したり、リサイクルされたものを買い、共有し、車もシェアし、住む場所やオフィスまでも共有する時代に来ています。

一言で言えば、必要だと言われてきたものが必要ではないのです

これをみんなで自覚することで、私たちのハイパー消費に頼っているどんな大企業でも折れます。

6. 健康的でオーガニックな食生活

数年前まではどんなジャンクな食べ物でも美味しければよかったという狂った考え方をしていました。口の中に入った瞬間、その味がよければ何も文句はなかったのです。
食と健康の繋がりを気にしなさすぎたせいか、彼らが私たちの食べ物に毒を入れ始めても私たちは文句一つ言いませんでした。
しかし、立ち上がった数名の方のおかげで健康的な食べ方やオーガニックな食事への運動が始まりました。この動きはどんどん大きくなっています。
でも、これと経済はどのような関係があるのでしょうか。全て関係しているのです!
食べ物の生産が私たちの社会のベースにあります。食品産業は世界で最も大事な産業です。私たちの食事に関する意識と知識が変われば、大手企業もこの変化について行かざるを得ません。
小さい農家さんがまた力を取り戻しています。自分で農業を始める方も増えています。その動きが経済全体を変えています。

7. 精神性の目覚め

あなたの周りでヨガをする人がどれくらいいますか?瞑想は?
10年前からやっている人は何人くらいですか?数年前まではこのようなものはアングラなものだと見なされ、その業界の人たちを怪しい人を見なしていました。幸いなことにこれも変わり始めています。私たちの理性は行けるところまできました。しかし理性だけでは周りに起きている全てのものの説明が仕切れません。理性だけでは理解できないようなことも起きていますし、それを私たちは理解したがっています。

心の中で起きていること、人生は何のためにあるのか、死後に何があるのか、みんなが話している「気」や「エネルギー」とは何のことなのか、量子物理学って何なのか、思ったことがどのようにして実際のものへと変化していくのか、なぜ薬では治せないのに手をかざしただけで治るのか。そんな科学的には無意味なものなのに効いてしまうものもあるのか。
大手企業さえも社員に瞑想を勧めています。Google, Facebook, Intel, ゴールドマンサックスまで社員研修でマインドフルネスを大きく勧めています。瞑想を子供に教える学校も出てきています。

 8. 非学校教育運動*

*非学校教育とは教育を受けていないという意味ではなく、学校に通っていない、あるいは堅苦しい学校で、似た環境で教育されていないことを指します。
みなさんが学校で学ぶ科目、歴史のどの部分を覚え、どの部分を省略するかを決めるのは誰でしょうか。なぜ誰も古代文明の真実について教えてくれないのでしょうか。
なぜ子供はルールを守らなければならないのか、なぜ沈黙して全てを受け入れなければならないのでしょうか。制服って何のためですか?
なぜ習ったことをテストで証明しなければならないのですか。
私たちはシステムの信者を育てる教育モデルを作ってしまいました。
「普通」でなければならない人ばかりを作っています。
幸運なことにこれを変えようと立ち上がっている人たちがいます。
非教育、ハック教育、オルタナティブ教育、ホームスクールなどの新しい教育方法ができつつあります。

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この記事やこの8つの項目を読んでいて、このようなことを考えたことがなく、うまく受け入れられない読者がいるかと思いますが、こういうことは紛れもなく世界で起きていることなのです。
今まで通りに生活することが、どれほどクレイジーなことなのか人は気付き、目覚めはじめています。何かが起きそうな時期に私たちは居て、その一部であるのではないでしょうか。
ここまで私たちは「発展」してきたのにも関わらず、いろんなものが壊れてる気がしているのはどうしてでしょうか。世界の大きな変化と言いましたが、世界は常に変化しています。その変化に対応し、自分たちが思い描いている未来をみんなで作り上げていけるかどうかが昔も今も変わらない私たちの大きなチャレンジです。
そのためにはハチドリのひとしずくのように、自分ができること、やらなければいけないと思っていることを恐れずやっていくことだ一番大事なのではないでしょうか。

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Chileno-Japonés trabajando siempre en acercar más Japón a Latinoamérica y viceversa. 南米と日本を繋ぐ仕事をしています。