今日はいつもと少し違う記事を書きました。
小学生頃から私は日系人と呼ばれたり、ハーフと呼ばれているのに気付き、みんなと違うんだと教わりました。チリと日本、両方の文化を持ちそれを両国で見せてきました。しかし、歳と様々な経験をしていく中、このハーフだったり、日系人だったり、◯◯人っていう呼ばれ方に疑問を持つようになりました。何か腑に落ちない部分があったのですが、先週Prince Eaという不思議なラップアーティストの最新ビデオ(記事下参照)を見てハッとさせられました。
彼の言葉・歌の中に私の変に感じていた人種、国籍についての答えを少し見せてくれたような気がしたので歌詞をアレンジして翻訳しました。
最初のパートは正確な翻訳ではありません、私に置き換えているからです。
私はハーフではない、日本人でもチリ人でも日系チリ人でもない
世界は私をそう呼ぶけど、でも「私」ではない
母から生まれたばかりの私は「皆さんこんにちは!ハーフです!」なんて言いながら生まれていない。
違います、自分はハーフだって教わされてきたのです
あなたも私をハーフと言うんだってことも教わされた
あなたも何人なのかも誰かに教わってきた
それはただのラベルにしか過ぎない
気づきましたか、私たちはこういうラベルを強引に食わされてきた
いずれそのラベルを全て飲み込んでしまうんです
それを消化し、二度と疑わなくなってしまうんです
これには大きな問題が潜んでいます
ラベルというのはあなたじゃないんです、私じゃないんです
ラベルというのはラベルにしか過ぎないんです
本当の私たちはこの肌の下にいるのです
私が車を運転したとしよう、車を「私」と間違える人はいない
じゃあ、私の体を運転したとき、その体を「私」と間違えますか?
「私の」体なのです。わかりますか?「私」ではないのです
これをもう少し噛み砕こう
私たちの体は私たちが乗り回している車のようなもので
この社会がその車のディーラーで、私の車を「ハーフ式」と呼ぶ
あなたのは「日本式」その隣は「外人式」
試験運転なし、年利0%、リボ払いなし
選択権もなくこの車を強制的に一生使うことになった
乗り回す車を自分と定義することは
すまないがプライドもロジックも感じない
なぜならば、本当の私たちはその中にいるからなのです
聞いてください
遺伝的に全人類がミックスだっていうことを
科学が証明したなんて言いに来た訳ではない
人種というのは15世紀に歴史家が作った
私たちを、社会を分裂させるために作った
妄想のものにしか過ぎないなんていうことも
講演しに来た訳でもない
ひとつのことだけを聞かせてください
社会があなたにラベルをつけなかったとしたら
あなたは誰ですか?
選択ボックスにXをつけるところがなければ
どうしますか
あなたは日本人ですか、黄色人種、外国人、内国人
アジアン、朝鮮人、韓国人、アフリカ人、ウチナンチュー
日系人、一世、二世、2.5世、帰国子女になりますか?
違います、私たちは皆ひとつになるのです
ひとつの社会になるのです
単に白黒つける間違った社会の中で
生きていかなくてもいいんです
このラベルは私たちを盲目にし、その人が誰なのかを見えなくしてしまう
ラベルがあるからその人をすぐに非難し、決めつけ、不自然なフィルターをかけ
勝手な自分の考えで人を判断してしまう
その不自然なフィルターで自己を定義させてしまったら
そのときはね、偉大さよりも小ささを選んでしまい
自分を限られてしまうんだよ
自己を閉じ込められ、区別されれる
そして区別されるところには争いが生じるのは
まぎれもない真実なのです
また、その争いは戦争を起こしてしまう
ということは、戦争の根本にあるのはこのラベルにあるのです
いつも、私たち対彼らなのです
ですので戦争、レイシズム、セクシズム、「私たち以外」イズムに
対しての答えはシンプルすぎて私たちの政治家はみんな見逃して待っている
ラベルなのです
それを剥がさなければいけないのです
面白いですよね
赤ちゃんはレイシストに生まれず
肌の色も、文化もジェンダーも構わず
別の赤ちゃんが泣けば自分も泣く
奥深くでは繋がっていて、お互いを助けなければ
ならない証拠なのではないでしょうか
それが私たちのミッション
それは私の意見ではなく
このフィクションを売りってきた
社会の中の真実なのです
お願いだから聞いてください
これを見る人がこのメッセージを否定し
抵抗し、矛盾を感じるように
ラベルは私たちの目を歪むことしかしない
でも覚えておいてください
さなぎの殻を破り、素晴らしい蝶々になる前は
毛虫もそうだったんです
このラベルは私たちのさなぎだし、同じことをしなければならない
そうしたらやっと羽を羽ばたかせられることができるのです
人間というのはスーパーの商品のようにラベルを貼られるために
できていないのです
DNAをFDAが取り締まってはいけないのです
私たちは自由なはずです
このラベル全てをもぎ取り
制限された生き方、考え方から脱出すれば
私たちは真の自分とあなたを自由に向き合うことができるようになるのです
★字幕が見えない場合はビデオ内のCCボタンを押してください。
About the author / 作者について
Chileno-Japonés trabajando siempre en acercar más Japón a Latinoamérica y viceversa. 南米と日本を繋ぐ仕事をしています。
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