バスケットボール界で旋風を巻き起こし、“LINsanity” “LINcredible”らの流行語の起源となっている新星Jeremy Lin ジェレミー・リン。多数の大学から断られ、奨学金を得られず最終的に自力でハーバード大学に入学、プロ入りも幾多のチームから見放され、怪我人の穴埋め存在として入団し、大活躍を成し遂げた。過去の苦労を乗り越えたから、今の彼がいるのだろうけど、背景には多民族国家アメリカでアイデンティテイを失わず、戦った台湾生まれ米国育ちの中華系2世、つまり中華系人としての彼が成功を収めたことに注目したい。
世界には300万人近く日系人が存在している。1800年代から始まった日系人の歴史は今では、アスリート、モデル、アーティスト、建築家、政治家など、世界の各業界で活躍するまでとなった。日本にも沢山の日系人がおり、日頃のテレビで活躍するハーフタレントといわれる黒木メイサ、ローラら、在日といわれる韓国・朝鮮との混血、布袋寅泰、和田アキコら、アスリート界では田中マルクス闘莉王、室伏広治などの面々。
ジェレミー・リンにようにスポーツという感動が一種のエンターテイメントとなっている業界では、喜びと誇りを共有しあえるのは自然で、彼の活躍を日々応援する故郷 台湾や祖母の故郷 中国の国民はテレビに釘付け。海外で活躍する日本人アスリート選手を応援したくなる気持ちと一緒だ。
ただ業界が変わるとムードは一気に変化する。テレビのタレント、ミュージシャン、政治家などの業界では人気の一票ひとつで噂や陰口が起こる。残念なことに彼らの功績よりも、国籍の背景がその話題の中心となってしまう。
世界各地に渡ったアジア人がコミュニテイの基盤として作り上げたチャイナタウン、コリアンタウンそしてジャパニーズタウンがある。アメリカのリトルトウキョーやジャクソンハイツがそうであるかのように今ではジャパニーズタウンは活気を失い荒廃している。時代が変わっても生気を失わずコミュニティが継承されている中国や韓国と格差が起きている。
現地の土地に対応しようとする日本人は群がることを避け、分散化してしまった。集団主義社会、地域・グループ・コミュニティへの帰属意識を強くもつ日本人。県民性が表すようにドメスティックであれば強いアイデンティティを発揮するが、いざ海外に出ると弱まってしまう。
海外で日本人コミュニティを形成していった歴史が、戦後教育と現代文化が引き起こしたアイデンティティの崩壊によって失われつつある。
現在、日系6世まで誕生しており、日本語を話せなかったり、日本に訪れたことがなかったりする者や日本に住む日本人以上に日本の文化や歴史に長けている者もいる。
日本人も日系人も共通しているものが明確だ。日本で生まれた または祖先の生まれた日本人としての血筋、日本人として豊かになる目標。それは、日本の現代社会では嫌われ、重い言葉と捉えられてしまう「愛国心」。自分を生み育った国に感謝する心、歴史と文化を誇りにする尊さ、自分の国を守る責任。これらの自然なことを言動と行動にすることをより多くの日本人と日系人が果たす。
それを夢でなく、ひとつの目標として、個人的なライフワークとして生きたい。
東日本大震災が発生したあの日から1年が経とうとしている。世界から絶賛され模範となった我々日本人の言動と行動こそ、愛国心あってのことだと感じる。
今尚続いている復興、放射能の被害に対する対策、山積みの問題を抱えているが、亡くなった多くの方の想いを形にできるよう日本人の誇りをもって、自信に漲る日本人が世界に影響を与えてゆくことを願っている。
世界に誇れる日本人の時代、プロローグが始まったのだ。
全く何が言いたいのかわかりませんし、書いてあることがいちいち無茶苦茶です。