新しい年には新しい始まり、いろんな目標や抱負を決める人もたくさんいます。
再スタートの機会として考えているからなのだと思います。
そんな再スタートをする人、あるいは学生から社会人になる人に向けてこのビデオ紹介したいです。
アラン・ワッツさんという哲学者の大学でのレクチャーです。
あなたの欲しくてたまらない物はなんですか?
どのような人生を望んでいますか?
私が学生の進路相談にのったとしましょう。
彼らは私のところに来てこんなことを言うでしょう。
「大学生活がそろそろ終わるのですが、今後何をしていくのかさっぱり分かりません」
私はこう問いかけます。
「お金が存在しなかったら、あなたは人生をどうやって楽みますか?」
さすがみなさん(有名な大学でのレクチャー)
「画家になりたい、詩人になりたい、作家になりたい」
と答える学生が多いのですが最後に
「でもそれじゃあお金は儲からないんです」と言う。
別の学生はこんなことを言いました。
「私は馬に乗ってアウトドアな生活をしたい」
私はこう言い返します。
「乗馬学校で教えたいの?もっと深く考えて、本当に何がしたいのか教えて」と彼が将来ずっとしていきたいことを見つけるまで問います。
その本当に好きなことを言えた場合、私はこう付け加えます。
「それを実行してください。お金のことは忘れてください。お金が一番大事だと言いますが、それを言ってしまったらあなたはそのお金を貯めるために人生の時間を無駄にする。
したくない生活を支えるためにしたくない仕事をしていってしまう。馬鹿げている。
不幸な時間を過す長い人生より好きなこと思う存分に実行する短い人生のほうが良い。
どんなことでもいい。本当に好きなことを一生懸命やっていればあなたは必ずそのことのプロになる。何かのプロになるにはそれを常に実行することです。その結果、あなたのそのことに大金を払う人もやってきます。なのであまり心配しないでください。
どんなことでもそれに興味を持っている人はいる。そしてあることに強い興味を持てば、それに共感してくれる人も出てくる。
しかし、本当に欲しくないものに浪費するために、したくない仕事をし、それを次の世代に同じ道を辿れと言うのはおかしい。
私たちはそんな教育を子供たちにしてしまっている。次の世代にそのまた次の世代に同じようにしたくないことをするための教育を伝えている。吐き気がするのにゲロを吐けないようなものです。
ですから、「あなたは何を望んでいますか」もっとも大事な質問になのです。
彼のこのレクチャーは1960年のものですが、現代にも強く響くメッセージだと思います。
私はこの本当にしたいことを見つけるのに約25年かかりました。進路に迷っていた学生時代
アラン・ワッツさんのインタビューをネットで聞いてから、もやもや感が無くなったのを思い出したので、同じような質問をしてきた友達のためにこのビデオを訳しました。
「アラン・ワッツ」は、イギリス・ケント州出身の思想家、哲学者、作家、牧師。アメリカで牧師として務めを行った後、アジア研究院アメリカン・アカデミーのスタッフとなる(後に理事長となる)。広範な知識と深い洞察を持つ人物であり、60年代のカウンター・カルチャーのカリスマ的リーダーの一人。主な著書に「心理療法東と西 道の遊び」「タブ-の書」などがある。
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About the author / 作者について
Chileno-Japonés trabajando siempre en acercar más Japón a Latinoamérica y viceversa. 南米と日本を繋ぐ仕事をしています。
>>「画家になりたい、詩人になりたい、作家になりたい」
と答える学生が多いのですが最後に
「でもそれじゃあお金は儲からないんです」と言う。
この答えかたは簡単すぎる、「その道で儲けることが出来るのは少数です。」だと思う。
>>「画家になりたい、詩人になりたい、作家になりたい」
と答える学生が多いのですが最後に
「でもそれじゃあお金は儲からないんです」と言う。
この答えかたは簡単すぎる、「その道で儲けることが出来るのは少数です。」だと思う。
現代はお金が人生の前提にある。それではとっても高い壁だから、いったんその壁と取り除いて考えないと人生の目的がわからなくなってしまうから、この問いかけはとても良いと思います。