このごろチリは災害続き。
二週間前の地震に続き、私の街バルパライソは大型火事で2000軒以上(登録されていない家がこの数字と同じくらいなので実際は4000軒以上)、850ヘクタールが焼かれてしまいました。12名の方が亡くなり(10名は避難できなかった高齢者)、被災者は現在の統計で2万人以上。
山火事が始まってからもう3日もたちますがまだ止まりません。こんな近くに大型災害が起きたのは初めてです。いまこの記事を書いている部屋から右のように見えます。
毎年かのように私の両方の国、チリも日本も災害に会います。今回はチリに少しでも支援ができるよう、この記事を書く事にしました。みなさんと共に世界遺産指定都市でもあるバルパライソの支援をしたいのです。
サポートをお願いいたします。
[vc_single_image image=”3677″ alignment=”center” border_color=”grey” img_link_target=”_self” img_size=”full”]
支援金活用報告ビデオ①
追記:5月29日
みなさまの暖かいサポートのおかげで16万円の支援金が集まりました。その活用方法の報告ビデオを制作しましたのでご覧ください。
[vc_single_image image=”3680″ alignment=”center” border_color=”grey” img_link_large=”yes” img_link_target=”_self” img_size=”full”]
目の前に火事が私の街を食いつぶしているのを見て本当に心が痛いです。3年前に感じた3.11での無力感をもう一度体験している気分です。
今回の火災について日本でも放送されましたが、まだ知られていない点をいくつか述べます。
- 今回の火事が止められなかった理由として、消防士たちが使う消火栓から水がほとんど出なかったという点です。その地域にいる住民が消火栓の水を使っていたので、水圧が少なくなっていて水がでなかった。
- チリの消防士たちはみなボランティアです。ですので、このような大型火事と対抗するのに力不足なのだといえます。今回の火災で、チリ中から消防士たちが集中しましたが、間に合いません。
- この地域に住む方々はほとんどが無許可住民で、数年前から(特に4年前のチリ地震から)この地域に無許可で場所を取り家を作って住んでいたのです。チリ政府としては災害支援を手伝いたい、新しい家を立てられるように支援金を出す予定ですが、無許可住民をとう扱うか検討中です。
- 野次馬とメディアの車がバルパライソの細道を塞ぎ、避難するひとたちや消防士たちの道を妨害し救援活動が数時間遅れました。カオスの中の救援活動です。
- バルパライソは野良犬や野良猫をとてもかわいがる地域で、実際犬猫がたくさんいます。この動物たちの救援も頑張っています。
- バルパライソはたくさんの丘からできた街です。これほどまでに火を消すのが難しかったもうひとつの理由は各丘に火事が移り、ひとつの丘からもうひとつの丘に渡るのが困難だからです。
- 消防飛行機やヘリコプターも出動されましたが、夜は飛べないので一日目の消火活動ができませんでした。
- 追記 ① 4月15日:昨夜でやっっっっっっっと火が収まりました。今朝から久しぶりの冷たい霧が出たのでもう再火しないと思います。チリ中がホッとしています。
- 追記② 4月17日:バチェレ大統領は被災者1世帯につき約4万円の生活義援金を配ると伝えました。しかし。。。。その義援金はFalabellaやRipleyという大手ショッピングセンターのポイントカードなのです。冗談かと思いましたが、本当です。。。参考リンク:http://bit.ly/Rv2hni
理由としては服以外のものを買って欲しくないからだそうです。 - 追記③ 4月18日:政府は昨日の生活義援金炎上劇で予定を変えたのか、今度は2900世帯に約20万円の義援金を配ると発表しました。http://bit.ly/Rv2LtJ
- 追記④ 4月18日:数十名から寄付を授かりました。一人ずつお返事をしています。
- 追記⑤ 4月18日現在の統計:死者15名、被災者1万2千9百名、2900軒が全焼、1090ヘクタールが焼け野原になりました。
[vc_single_image image=”3678″ alignment=”center” border_color=”grey” img_link_target=”_self” title=”保護されたバルパライソの野良猫。うちの猫とそっくり。。。” img_size=”full”]
About the author / 作者について
Chileno-Japonés trabajando siempre en acercar más Japón a Latinoamérica y viceversa. 南米と日本を繋ぐ仕事をしています。
You must log in to post a comment.